超絶ざっくり古事記③ スサノオのヤマタノオロチ退治

古事記

スサノオのヤマタノオロチ退治

高天原(たかまがはら)を追放された、

スサノオは葦原中国(あしはらのなかつくに)の出雲国(いずものくに)にいました。

現在の島根県周辺です。

スサノオは高天原の罰により、食べ物を献上していたので、自分の食べるものがなく、

お腹を空かせていました。

前述したように、スサノオは自らの意思で、姉のアマテラスを助け

罰を受けている状態です。

川のほとりにしゃがみこんでいるとき、川の上流からお箸(はし)が流れてきたので、

上流に民家があることを、悟りました。

(昔は使い終わったお箸を、川にながす風習があったそうです)

スサノオが上流にたどり着くと、老夫婦が若い娘を挟み、泣いていました。

「どうしたのか?」と尋ねると、

老夫婦は、この辺りは、毎年ヤマタノオロチが出て娘を、食べてしまうのです。

ヤマタノオロチとは、頭が八つで、山のように大きい、大蛇です。

私には八人の娘のがいましたが、今年で最後の娘なのです、

この娘がクシナダヒメです。

スサノオは、娘と結婚させてくれるのを条件に、オロチを退治することを請け負います。

老夫婦は潔く受け入れました、

まず老夫婦に、強い酒を作らせ、塀を作らせそこに酒を置きました。

オロチがきて酒を飲んで眠ったところで、退治する作戦のようです。

そんな子供だましが通用するのでしょうか・・・・・・・・。

通用しました、全て、思惑通りにいきました、スサノオすごいです。

オロチ退治をしている時に、オロチの尻尾を切った時、

スサノオの持っていた剣が、何か硬いものに当たって欠けてしまい

何かと思って取り出してみると、立派な剣が出てきました。

この立派な剣を、スサノオは、アマテラスの元に献上しました。

この剣がのちの三種の神器の一つ、草薙の剣になるのです。

そしてもう一つわかるのが、スサノオの持っていた剣は青銅製で、

出てきた剣が、鉄製だったことを、教えています。

青銅より、鉄の方が硬いのです。

この辺りでは、鉄を鍛える技術が、あったのでしょう、その技術をスサノオが、

手に入れた事を象徴していたと思われます。

現代でも、この辺りの風習で、ドジョウすくいの芸がありますが、

あれは元々、砂鉄取りの土壌すくいから、来ているのでわないでしょうか。

口伝(言い伝え)られるうちに、面白おかしく伝えるようになったと、思われます。

なので、ここからスサノオは鉄を扱えるようになるのです。

鉄を作るには、火を大量に燃やす必要があり、そのためには、木を切らなけれはなりません。

なので、世界の文明が栄えた土地は、砂漠化するか、ハゲ山になっているのです。

しかし、日本において、そんな光景を目にしたことがありますか?ないですよね?

それは、スサノオが木を切った山に植林して回ったからです。

この頃から、のちの世のことまで考えていたとは驚きです。

そして、ヤマタノオロチですが、このあたりに流れていた、川の事を指しているという説が

あります、この川は何本もの支流があり、(やまた)に別れていたとか、

特に、氾濫していた川だとか、話に鉄が絡んでいる事もあり、

砂鉄の取れる土地だったため、砂鉄がサビて川が赤く染まるとか。

鉄の技術を持った、他の部族との戦いの話、だとか色々考察できます。

そして、クシナダヒメを連れて、新婚生活をするための、家を建てる場所を探していました。そこで、須賀(すが)島根県雲南市大東町須賀に着いた時、

「ここへきて、自分の心は、すがすがしい」ダジャレです、

古事記には、たまに、こうしたダジャレが出てきます。

八雲(やくも)立つ 出雲八重垣(やえがき) 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

と和歌を歌いました。

この和歌が、我が国、初の和歌になりました。

『意味』

たくさんの雲がわきおこる出雲に、広くの垣根(かきね)を作って、妻を籠(こも)らせるた

めの、たくさんの垣根を作ろう、そのさあ作ろう。

という歌です、クシナダ姫への愛情が伺えます

平安時代に編纂された、古今和歌集(こきんわかしゅう)に平安 紀貫之(きのつらゆき) 

最初の和歌と述べる。

今日はここまでです、ちなみに、このお話の前に、五穀の起源と思われる、話もあります

この話は、突然出てくるので、ちょっと意味がわからない所も、古事記の魅力です。

この先は、時はすぎ、イザナギ・イザナミの国生みが中断してから、やっと再開される

国造り(くにずくり)国ゆずりのお話です。

主人公はスサノオの子孫の、大国主の命(おおくにぬしのみこと)になります。

ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。感謝

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