台湾を知れば世界が見える

アジア各国

それは今も台湾に生き続ける、日本精神(リップンチェンシン)と変節した日本人

台湾に残る古い良き日本を、この藤井厳喜氏・林 建良氏の対談本

『台湾を知ると世界が見える』をご紹介します。

日本と台湾は深い絆があり、世界中で日本をこんなにも慕ってくれている国はないでしょう。

しかし、台湾人が慕っている日本人は、

今の日本人ではなく、かつて日本が台湾を統治していた時の日本人です。

かつての日本人と、今の日本人の違いが、台湾人である林氏が親日であるがため、

厳しく助言をしてくれています。

では、見ていきましょう。

かつての日本人に教わったこと

日本統治時代に教わった、規律 時間を守ること・約束を守ること・法を守ること

清潔感・外面の美しさだけではなく、内面も美しく穢れのない生き方をすること

正義感・冒険心・弱きを助け強きを挫く(くじく)精神をかつての日本人は備えていて

それに台湾人は憧れた、しかし残念ながら今の日本人は、規律と清潔感はあるが、

正義感と冒険心は失ってしまった。

戦前の日本の教育は素晴らしかった、その日本教育の集大成が台湾に残っています。

なのに、当の日本人がそれを忘れてしまっているのが悲しいです。

しかし古き良き日本は、確実に台湾に残っています。

 

大地震が証明した日台の絆

1999年9月21日に起きた台湾中央部大地震

真っ先に救助隊を送ってくれたのが日本でした、そして多くの義援金を送ってくれました

しかも、なんと3000人ものボランティアの若者が駆けつけてくれました、

9月の台湾は相当暑く、電気も止まった状態で、彼らが何をやったかというと、

遺体の運搬をやったんです、腐りかけた遺体を台湾人と一緒になってやったんです、

非常に感謝したし、やはり日本人は台湾にまだ情を持ってくれているのだと思いました。

2011年3月11日に東日本大震災が起きたとき、日本と台湾がお互いに助け合った

地震発生直後、真っ先に救助隊を組織し派遣を申し入れたのは台湾でした、

しかし当時の民主党政権はこれを拒否、

『チャイナの救助隊が入ってからでないと』と台湾の救助隊は、

台湾の空港で足止めさせられました、

支援物資を送りたいと、生産ラインを止め、

普段販売しているものそのままだと失礼だからと、

すべてのロゴを支援物資と変えコンテナで送りました、

しかし、関税で税金を払えと言われました、支援物資だと言っても

当時の民主党政権では許してもらえませんでした

税金を払いなんとか通過させたのですが、今度は自分でトラックで運べと

なんとかトラックを手配し運びました。

当時の民主党政権は、チャイナに配慮することを優先し、

自国民の命よりチャイナを優先させた

一方チャイナ政府からの飲料水の支援は、

チャイナ側からの要求で、この支援をマスコミに報道させること、

運搬費用は日本が持つこと 全てその通りにいきました

そんな台湾に対しての冷遇があれば、台湾人は日本を嫌いになると思われるでしょう、

しかしそうはなりませんでした、このことが台湾人が日本に対しての気持ちなんです。

恩着せがまし事もしません、

しかも、台湾の民間での義援金の募集が台湾全土で展開され

200億円を超え世界最多となりました、

 

日本人は皆研究者

いわゆる研究者として学者としての研究気質ではなく、ごく一般の日本人の持つ研究気質

日本人の研究気質は、一つのことを徹底的に突き詰め勉強する気質のことです。

例えば茶道です、西洋ではお茶を飲む時、ただカップに茶葉をいれ砂糖を入れて飲むという、

ただそれだけのことです

しかし日本人の茶道というものは一つの文化です

一つ一つの動作に作法があり文化がある、こういった細かい部分というのは、

まさに日本人特有な気質であり、日本人のほとんどが持っているものです。

自分が興味があることを、とことん突き詰める、

この研究気質はおそらく日本人特有のもので世界のどの国にもないものだと思います。

台湾人が非常に日本人を尊敬している部分です。

日本の中にいる日本人は、あまり気づかないことだと思いますが、

どんなにダメな日本人でも海外に出ると、日本人らしくなります、

海外に出てみて、外国人と比べると、やはり日本人とは違うなと感じるのだそうです、

自分が日本人であるということを強く意識するようになるのです

まじめさ、細やかさ、誠実さといった、日本人らしさというものが、

自然と出てくるのだそうです。

なぜ、海外に出た日本人が、自分の中にある日本人らしさが強くなって帰ってくるのかという

と、その部分がどの国でも評価されるからなのです。

そして自信をつけて帰ってくるからです。

逆に海外から日本を訪れると、日本人のその部分を見て、自分にないものを感じ、

自分もそうなりたいと思うようになるのです。

日本の感化力というものは、台湾統治の50年間で実証済みです、

しかしこのことを、日本人があまり知らない

日本をダメにする学校教育

学校教育でも、台湾統治は「植民地にした」と教え、

台湾にもたらしたプラスの部分を教えません、台湾のことをあまり触れず、

日本はチャイナや朝鮮半島どで、こんな悪いことをした、

日本はいかにダメな国なのかと教えます。

日本をプラスに教えようとすると「軍国主義の復活だ」と批判されてしまいます。

だから、日本の子供たちは、日本はダメな国、今までやってきたことは全部ダメなことだと、

思うようになり、だんだんと自信を失っていくのです。

しかし一歩、日本の外に出ると実はそうではないことに気づくのです、

日本にも優れた文化があり、日本人として当たり前のことが海外では高く評価されるのです、

なのでどんなに時代が変わっても根幹にある、

日本人らしさというものは失うことはないのです。

戦後日本が喪失したもの 台湾人からの視点

日本人は『今の日本は堕落してダメな社会になってしまった』と思っている、

しかし外国人から見ると

『日本社会の核の部分はまだ腐っていない』という、

それは海外の人から尊敬される、『日本人らしさ』なのです。そこにまだ希望が持てます

 

無くした勇気と正義感

外国人から見た、日本の学校教育は幼稚化していると思われます、

善ばかり教えて、悪の存在を教えません。

人間には善もあれば悪もあることを教えなければ、

悪に立ち向かおうという概念すらも湧きません、

その勇気がなければ、正義感も生まれません、

このような学校教育を外国人が見た時、

「日本人はいったいどんな人間を作ろうとしているのか」

「ひいてはどんな国家を作ろうとしているのか」というものが見えてくる気がします。

今の教育で見えてくる日本の理想像というのは、ディズニーランドではないかと思います。

ディズニーランドは、ライオンもうさぎもみんな仲良く一緒に暮らしています、

おとぎの国ですから、しかし、現実世界でライオンもウサギも一緒に暮らしていかなければな

らないとしたら、ライオンは飢えてとっくに死んでしまいます

表面上は優しい世界に見えますが、実はそれ以上に残酷な話はありません。

その残酷さというものを、日本教育ではあえて触れようとしません。

それから、今の日本人は自分以外のことに興味がない人が増えていると感じます。

自分さえ、自分の乗っている船さえ無事であれば、

それ以外のことに興味を持たなくなっています、

なので日本人は政治にも興味がなく、国際政治や将来のことについても関心がありません。

国民がそうだから政治家も国際政治を主張しても票にならないので、

国際政治にまったく関心がありません。

どうして日本人がそうなってしまったのか、

それはやはり正義感がものすごく変えてしまったからです、

正義感がなければ、冒険心も生まれません、

冒険心がなければどういう人間になるかというと、

無難・難なく・安全そんなことを最優先させる子供達が増えています。

 

偽善者で卑怯者になった戦後の日本人

教育現場では「とにかく優しい人間になってほしい」このことが教育現場では一番言われます

しかし優しさというものは、その後ろに強さがなければ本物ではありません。

つまり、日本の子供たちがそれなりの、自信と力を持つように教育しなければ、

本当の優しさは身につきません。

しかし日本が優しさばかり強調されて、その力というものを無視されています。

それでは、悪に立ち向かう正義感(優しさ)は湧いてきません

結果、無難な道を選ぶ人が増えているのです。

結局それは偽善者であり、卑怯者を増やしていることと変わりません、

優しい人を作りたいのであれば、

善ばかりではなく悪の存在も一緒に教えなければならないのです。

クラスでいじめられているのを、止められず、見て見ぬふりをするそんな人が増えています。

国際情勢に置き換えてみてみると、チャイナといういじめっ子にいじめられている、

かつての同胞だった台湾を、見てみぬふりをすることと同じです。

それが今の日本の現状です。

命という大切さを教育する日本

命の大切さというものは、人間だけではなく動物も教育されていなくても、

生存本能があるのだけら、命の大切さはわかるものです、

日本の教育では命の大切さが最高の価値だと教えています、

人間は命がつきればそこで終わりだと、

しかし本来、武士道精神いうものは、命をかけて守りたいものがあるという精神です、

だからこそ武士は尊敬されます、

そういう人間ばかりになった国には下手に手出しはできません、

寄らば斬る、となるわけです、よっても斬られないとわかれば寄ってきます、

寄らば斬るという、一種の気迫・気概が相手をひるませるのです。

その気迫・気概が今の日本には無くなってしまった、

だからこそチャイナや北朝鮮が寄ってくるのです。

人間としての誇りをなくし、国土をチベットやウイグルのように占領されても、

「ただただ生きていればいいではないか」とそんな日本人が増えています。

かつての大東亜戦争の特攻隊のように、

日本が独立国で日本人らしく生きていくために、

そして自分の命より家族の命が大事だと思えるから、あのような行動ができたのです。

日本人は勇気を出して、

台湾の自由・民主そして香港にわずかに残る自由を守ってほしいと思います、

台湾も香港も最前線で中国共産党の一党独裁に立ち向かっています。

今待たれるのは、本来、日本人には誰もが持っている日本精神の覚醒です。

台湾人は日本政治に期待するのではなく、日本という国に期待してるのです。

 

台湾の重要性

地政学的には、台湾をチャイナに取られると、まずシーレーンの分断につながる、

日本の石油やその他の物資は台湾海峡を通る

戦略的価値

台湾をチャイナが占領すると、

まず玉山(ぎょくざん 新高 新高山のぼれ)にレーダーサイトを置くでしょう、

このレーダーサイトは富士山より高いところにあるので、

膨大な監視力を持ちます、南シナ海も丸見えです、

その上、米軍が沖縄より出撃しても丸見えです。

非常に戦略的価値の高い国なのです。

 

台湾は、1895年に清朝から日本に割譲され1945年に日本が敗戦するまで、

50年間日本が統治しました、

そして蒋介石が国民党を引き連れ台湾に亡命し、亡命政府を樹立し

1972年に日本が中華人民共和国と国交正常化するにともない、

台湾と国交断絶し今に至るまで、日本は台湾を国として認めていません、

台湾人の人口は2400万人で、この内チャイニーズは15%残りの85%は昔から台湾に住んでい

た原住民です。

最後に

日本と台湾は兄弟、師弟、親子にも似た国であり、切っても切れない関係にあります。

日本が失った、日本気質を受け継いでくれて、

今の日本人より日本人らしいと言っても過言ではありません、

今この時にもチャイナからの侵略を受けている両国、

なのに台湾人は日本のことを思い、もちろん自国を守るためもはあるのだが、

最前線に立ちながら、強く日本を心配し、誇りを取り戻そうとしてくれています。

戦前受けた恩を返そうと必死になってくれています。

今日本人が立ち上がらなければ、両国ともチャイナに飲み込まれるでしょう、

この両国が手を取り合えば必ず明るい未来が訪れる、そんな一冊でした。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

感謝

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