弥生式土器と金属器

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はじめに

縄文土器は派手で芸術品に近い姿でした、

しかし弥生土器はツルツルで無模様どこか寂しくなった形に、

ガラッと様変わりしてしまいました。

この極端な変わり方はなんなのでしょうか?

よく言われているのは、渡来人が大量に入ってきて縄文人を駆逐して、文化が変わったから

とか言われますが、それは正しくはありません。

渡来の人はいましたが、この時代に船で大量に人が来たわけはありませんし

そんなに一度に民族や文化が変わるほどの、争いがあったのなら、

なぜ私たち日本人は日本語を話しているのでしょうか?

民族の入れ替わりがあったのなら、私たちは今、中国語を話していなければおかしいのです。

文法もまったく違うし、それに縄文の争いの痕跡は、ほとんど見られません。

なので結論から言うとただ、生活様式が変わっただけの話です。

より実用的に土器が進歩し、煮炊きが出来るようになったのです。

弥生式土器

弥生時代の三大要素の一つ (水田稲作弥生土器金属器

弥生式土器の名は明治17年に、東京の本郷弥生町遺跡の由来する。

赤褐色で薄手で固い特徴がある。

上の図 縄文土器は野焼きだったのに対し、弥生土器が薄くて丈夫なのは、

覆い焼きと言う手法が用いられた。

覆い焼きとは、土や藁を被せて燃焼させることにより高温で焼き上がる

この技術が発達することにより、良質な土器が作られるようになった。

時期、縄文時代中期末ごろ(約4000年前)から次第に、

縄文土器から無文の弥生式土器が作られるようになり、

より煮炊きしやすく丈夫な土器に進化したのです。

よって縄文土器から次第に、生活の様式に合わせ変わっていったと思われます。

水田稲作と青銅器

水田稲作が本格的に始まったのが今から約3000年前で、前述のブログ参照

初期の水田稲作は石器時代にはじまり、当初は石器を使っての作業だった。

次第に時代が下り、鉄器が使われるようになる。

まず北九州で紀元前二世紀ごろから石器から鉄器に置き換えが進み。

一世紀ごろには包丁以外の石器の農具は鉄器にかわる。他の地域より(邪馬台国が先行)

この時代は各地に邪馬台国のようなグループがあった。

ちなみに邪馬台国は北九州から朝鮮南部にあった。

これで解決!邪馬台国はここにあった!を参照

世界では青銅器が作られてから、鉄器が作られるが、日本列島では青銅器と鉄器がほとんど

同時に使われるようになる。

     

青銅器は祭祀用(さいし)に用いられ、鉄器は生活に用いられたと見られる。

青銅器と鉄器は大陸の北東部の文化で朝鮮半島経由で日本列島に伝えられた。

青銅は弥生時代初期には伝わった頃から、鋳型(いがた)が出土している事から

伝わったと同時期に作り始めたと見て良いでしょう。

もっとも古い鋳型の出土は・福岡県春日市の須玖(すぐ)タカウタ遺跡で発見

紀元前二世紀ごろのものとされています。

タカウタ遺跡は魏志倭人伝(ぎしわじんでん)に登場する、奴国(なこく)の中心地です

詳しくは前述ブログ参照

金属器の伝来

金属器は前述の通り、紀元前二世紀ごろに青銅とともに列島に伝わったと見られる

しかし使用は早くから始めていたが、生産は六世紀後半であり、

当時使用されていた鉄器は大陸からの伝来のものか、伝来した鉄素材から作り直されたもの

列島ではまず、北部九州が鉄器を使用しだし、それから四国に伝わったと思われる

四国では、愛媛県の大久保遺跡で鋳造鉄斧の破片が見つかっており、早い段階で使用していた

近畿では、弥生時代前半まだ石器文化のままたった、近畿が鉄器社会に移行するのは

弥生時代後半のことです、この鉄器社会の移行の差異は、ヤマト朝廷の誕生を検討

するにあたり重要だと思われます。

集団要塞と化した吉野ヶ里遺跡

稲作集団で行うため、人々は定住し村を営むようになった。

集落同士の交流が盛んになる一方、水の優先権や土地の争いに発展していった。

集落を守るためお堀や柵などを周囲に張り巡らせた環濠集落を(かんごうしゅうらく)

作るようになった。

代表的な遺跡が佐賀県の吉野ヶ里遺跡で紀元前四世紀ごろから集落が作られ、

最盛期が三世紀ごろになる、共同全体では5000人の人が住んでいたとされる。

この時代はすぐそばまで、有明海がきていたとされ、稲作をしながら

内海であるため、安全に海の幸をも獲ることができた。

吉野ヶ里遺跡はそれまでの縄文遺跡とはあきらかに異なり

古代国家の原型を見出すことができる。

断定はされていなが邪馬台国の一部もしくは女王国そのものであると思う。

これで解決!邪馬台国はここにあるを参照

だんだん国家の様相が出てきた日本列島でした。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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